さくらホームさんで[無添加住宅]を建てると決めて約半年、ついに[上棟日]を迎えました。
家を建てるに当たって、最大の節目となる日です。
[建前]や[棟上げ]とも呼ばれ、たくさんの大工さんが一堂に会し、柱から屋根までを組み上げます。
当日は私たち夫婦と、中学生の兄ちゃんも参加しました。
家族構成
- 父ちゃん
- 母ちゃん(私)
- 兄ちゃん(男/中学生)
- 姉ちゃん 兼 妹(女/小学生)
- おチビ(男/保育園児)
上棟とは
字のごとく、棟を上げることです。
[棟]とは屋根の面と面が交わる、一番高い部分のことを指します。
棟に横たえる太い柱が[棟木]で、この棟木を据え付けることを[上棟]と呼びます。
現在は木材などの建築材を工場でプレカット(事前に継ぎ手部分など細部までカットしておく)しています。
その上、クレーンであっという間に運び上げることができるので、大工さんの労力は昔の何分の一にも減っています。
なので、上棟日には上棟の前後作業も一日でやってしまいます。
ウッドショック
一日でも早く完工させたい私たちは、可能な限り早めた土曜日に上棟日を予定しました。
無宗教で六曜(日にちの吉凶)も気にしないので、[仏滅]でもお構いなしです。
しかし、私たちの建築計画と同時にアメリカでも木材の需要が高まり、供給が間に合わず価格も上昇する[ウッドショック]という事態に。
アメリカからの輸入木材に頼っている日本の住宅業界には大打撃です。
私たちの家に使用する予定の木材も入荷が遅れ、上棟日を一週間延期することになりました。
しかし、一週間後の土曜日は兄ちゃんの体育大会。
大人は有給休暇を使い、中学生も欠席申請をして前日の金曜日に変更してもらったところ、なんと[大安]に。
[大安]=「特に害のない日」だそうで、特に無事故で作業を進めたい上棟日に向いています。
普段は気にしませんが、せっかくなので信じて巡り合わせを喜びました。
お清め(四方祓い)
私たちは神道ではない上にお金もかかるので、着工時に土地神様にご挨拶をする地鎮祭はしませんでした。
しかし、さくらホームさんから「無事故祈願はやります!」とのことで作業前にお清めをしました。
とは言ってもそんな厳格なものではなく、基礎工事まで済んだ家の四隅に棟梁が塩を盛り、施主である父ちゃんがお酒をかける、とういうもの。
兄ちゃんもお酒をかけさせてもらいました。
柱建て~上棟~野地板
いよいよ作業開始です。
記念すべき一本目の柱は兄ちゃんが立て、父ちゃんがハンマーで叩く。
あとは大工さんにお任せなんですが、すごいペースで組み上がっていきました。
聞いてみれば、平均年齢30代が10人というパワフルな人選。
10時の休憩には上棟して、家の形になっていました。
二階の床下地板もはまってます。
それから、屋根を支える桁(けた)をはめ込み、棟から桁まで垂木(たるき)をはめ込み、屋根の下地となる野地板(のじいた)を敷き詰めて昼休憩。
積み木の家なら完成レベルです。
ハンマーで木材をはめまくるので、コーンコーンと良い音が鳴り響きました。
家を建ててるな~。って音です(笑)
昼休憩
お昼のお弁当は施主である私たちが用意をします。
本来なら全員で顔を見ながら食事をしたいところですが、コロナ禍なのでそれぞれが黙って食事をとります。
残念ですが仕方ないですね。
ボリューム満点のお弁当で盛り上がってもらいましょう。
地元の老舗レストラン≪くろんぼ屋≫のお弁当です。
とんかつのお弁当を頼みたかったんですが、ちょうど他でも同じ予約が入ってしまったらしく。
特別にとんかつ半分とコメカラ(米粉から揚げ)のお弁当にしてもらいました。
写真は撮り忘れましたが、お店と同じでボリューム満点&美味しかったです。
管柱&筋交い&間柱
午後も大工作業は続きます。
まずは仮の壁となるシートを張り、タッカーという建築用のホッチキスみたいな針で止めていきます。
野地板もタッカーで止めまくるので、バチンバチンと音が響き渡ります。
窓の箇所に太い[通し柱(とおしばしら)]を入れるわけにはいかないので、ひと回り細めの[管柱(くだばしら)]を入れます。
柱と柱の間に斜めに立てて、揺れに対する補強となる[筋交い(すじかい)]を入れます。
太い柱と柱の間に壁の下地となる細い柱[間柱(まばしら)」を立てます。
室内に山のように積んであり、何本あるかわかりません。
見ているだけで気が遠くなりそうです。
ルーフィング
上棟に至るまで、土地改良工事・基礎工事・配管工事と別々の業者さんに作業をしてもらいました。
家を完成させるにも大工さんだけでは出来上がりません。
屋根は屋根の業者さんが作業をされ、ルーフィングと呼ばれる防水シートを張ってこの日の作業は終了です。
この防水シートは作業用の仮設ではなく、本設用のシートで優れもの。
外装となる石葺きをするまでこの防水シートだけで大丈夫なんだとか。
さくらホームさん、並びに、作業をしてくださった皆様、節目の日を無事に越えることができましたこと、深くお礼を申し上げます。