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児童精神科医と保育士から勧められた通級指導教室とは<後編>

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通級指導教室 入級 子育て
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子どもの発達障害について考えるようになってから知った[通級指導教室]とは?

後編は、実際に小学校の通級指導教室を見学したレポートです。

家族構成

  •  父ちゃん
  •  母ちゃん(私)
  •  兄ちゃん(男/中学生)
  •  姉ちゃん 兼 妹(女/小学生)
  •  おチビ(男/保育園児)

12月:教室見学と個別相談<教室見学>

『百聞は一見に如かず』

教室の様子

入室するとすぐにパーテーションがあり、室内が見えないようにしてあった。

中に入ると、よくある〇〇準備室のような広さで、窓があるため明るい。

中央に大きな机があり、脇に生徒用の机と椅子。

右手の壁はホワイトボード、左手にはオープンロッカーがあり、本を始めとしたいろいろな教材が並んでいる。

メダカだったか金魚だったかの入った大きな水槽もある。

奥にも生徒用の机と椅子があり、そこにおチビが座るように促された。

その後ろに保護者(私)用の椅子。

教室

授業開始15分

あいさつの後、先生から生徒へ「最近、困っていることはないですか?」と質問。

生徒が「ない」と答えると、先生が「朝はお母さんと一緒に来てるの?」と質問。

「毎日ではないけど、お母さんと一緒に来る日もある。」と答える。

先生はお母さんから「朝の支度が遅すぎて、歩いて登校すると間に合わない日が多い。」と相談を受けていたそうで。

どうしたら間に合うようにできるか、毎日の行動を振り返り、先生と生徒で改善策を考える。

時間

授業中盤

生徒のクラスではテストをしているらしく、本生徒は通級教室でテストを受けることに。

≪話す・聞く≫という単元のテストで、先生が話したことを聞いた後に質問に答える、いわゆるリスニングテスト。

本来はメモを取りながら聞くのだが、本生徒はメモを取ろうとしない。

先生がメモを取るように促すと、最初から一言一句を書き始める。

先生が、大事なことだけをピックアップして書くように指導をする。

本生徒にとっては苦手分野のようだった。

他にも「次は何をするの?」と先生から声をかけたりして、テストは無事に終了。

おチビも保育所では先生によく声掛けをしてもらっているらしいから、こんな感じかしら?と想像。

指導

授業終盤

先生と一緒に本を読む。

本日は≪ピーターラビット≫で、内容について話をしながら読み進めていく。

その後はカードを使って、カルタのようにしたり、連想ゲームのようなことをした。

最後に振り返りで本日の感想を述べる。

12月:教室見学と個別相談<個別相談>

おチビとの面談

名前や今日の日付を一緒に確認。

白黒の絵カードを使って発音のチェック。

[ことばときこえの教室]としているためか。

金魚がわからず「きん・・・?」とヒントを出してもらい、「きんめだい!」と答えたのは笑えた。

マイペース

母(私)との面談

説明タイム

就学時検診の時に記入したシートをもとに状況確認。

障害種としては[注意欠陥]に当たりそうだが、通常同時に発症する多動性は無いので、まさにグレーゾーン。

WPPSI‐Ⅲの結果から、処理速度の数値が低いことは明らか。

入級手続きをすれば審査(教育委員会)は通る状態にあるとのこと。

質問タイム

こちらからの質問としては、授業を見学した限りでは入級のメリットがわからなかったこと。

一対一なので、先生からのサポートを受けることができることは良いかもしれない。

授業について行けなかったとして、1時間/週で塾みたいなものと思えばいいのか?

おチビの場合、何かに気を取られて指示を聞いていなかったり、指示が簡潔でなかったときに理解できていなかったりするので、様子を見て個別に声をかけてもらいたいという生活面での補助。

処理速度が遅いので、課題を減らしてもらう等の対応。の二点を希望している。

どちらも別室で補習のような形を取るより、日常的に担任の協力を求めるような内容だと思われる。

それを踏まえて通級に入級するメリットを聞いてみた。

質問

「子供の心の負担を軽くすることです。

担任によって変わるから断言はできないけれど、担任や友達からできないことを指摘される子が多いです。

だから、通級でレベルを下げて、できることを増やして帰ってもらいます。」

つまり、自己肯定感を高める場になるようだ。

家族会議

父ちゃん、私、兄ちゃんの3人で報告会。

結論、メリットはわかったけど、デメリットも考えると入級は不要の考えが強くなる。

デメリット

  • 入級することで、おチビ本人が「できない」と自覚して、諦めやすくなる可能性がある
  • 保育所の入所時にはできないことがたくさんあったが、おそらく環境の変化によってできることが格段に増えた実績から、小学校の入学時にも同じような成長を期待したいが、入級によって成長の可能性が下がると考えられる
  • 小1であっても、特別扱いされている認識する子はおり、偏見を持たれる可能性がある

しかも、現状のおチビを見る限り、自己肯定感が低くなっているように思えない。

12月:保育所に報告

通級教室でのことを連絡ノートに書いて担任に報告。

おチビ本人の気持ち次第な部分が大きいので、保育所での様子も併せて判断したい旨を伝えた。

適性

最終的な入級申請は入学時なので、それまで様子を見て決めることにする。

とにもかくにも、入級申請をするか否かは保護者が決めることなのだそうだ。

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